今夜は海の京都グルメでお取り寄せパーティ

旅とトレイル

今夜は海の京都グルメでお取り寄せパーティ

新しい年を迎えて、コロナに覆われた1年を吹っ切ろうと思っていたけれど、残念ながらこのウィルスは未だに猛威を奮い、私達の日常生活を脅かしている。
せめて気分転換に近場で行楽・・と思った矢先に2度目の緊急事態宣言が発令された。

新年早々出鼻をくじかれたみたいで、「なんだかな〜」とくすぶっていたら、妻がニコニコしながら近づいてきて、「お取り寄せパーティしない?」と提案してきた。

昨年は我が家にとっては海京元年(造語)。時間を見つけては海の京都地方を隅々まで巡り、沢山の出会いや体験を通して楽しい思い出をつくることができた。以来、すっかり海の京都ファンになった妻は、自粛期間中もネットで気になるグルメを、お取り寄せしていたらしい。

舞鶴カレーで食べ比べ

まずは夕食にいろんな種類の中から、一人1つ選んだ舞鶴カレーを家族4人で食べ比べしてみることにした。
日本の国民食“カレーライス”は、船上で栄養が偏りがちだった海軍が食事に取り入れたのが発祥だという説があり、カレーは今も海上自衛隊がある舞鶴名物の1つになっている。海上自衛隊では今でも毎週金曜日はカレーライスを食べているという話も聞いたことがある。
当時のレシピを現代風にアレンジし、舞鶴生まれの京野菜「万願寺甘とう」を使った「海軍さんカレー」、同じく海軍発祥と言われる肉じゃがをベースに辛さを抑えた「まいづる海軍金曜日カレー」、赤煉瓦を想像させる、赤いカレーの「赤煉瓦カレー」、舞鶴鎮守府の初代鎮守府長官に着任した東郷平八郎提督がビーフシチューが愛したというので「舞鶴限定ビーフシチュー」と、まさに舞鶴づくしのカレーが揃っている。

温めた4種類のカレーをテーブルに並べ、家族4人が炊きたてのご飯片手に、好きなようにルーを掛けて食べ比べる「カレーバイキングパーティ」は予想以上に盛り上がったし、それぞれの味の違いを存分に楽しめた。

娘たちは野菜と玉こんにゃくたっぷりの「まいづる海軍金曜日カレー」が気に入ったようだ。

そして妻がカレー以外にもこのお取り寄せで楽しみにしていたのは、ここに同封されている「海軍割烹術参考書」と呼ばれる旧海軍時代の貴重なレシピ集だったようで、次は再現料理に挑戦すると張り切っている。これは日本での西洋料理の歴史も知れる内容で、読み物としても面白かった。

赤煉瓦カレーのお取り寄せはコチラ

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舞鶴チョキまる便 舞鶴カレーのお取り寄せはコチラ

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京都丹後クラフトビール

舞鶴カレーのお供には「丹後王国 食のみやこ」で作っているクラフトビールを合わせた。本場ドイツの職人から指導を受け、20年にわたりビール作りを続けている職人によるクラフトビールは、既に世界でも高い評価を受けている。

今回は全7種類のクラフトビールの中から、いずれも国際的なコンペで賞を獲得している“スモーク”、“ヴァイツェン”、“マイスター”の3本セットを購入した。

スパイシーなカレーとの相性も抜群で、特に僕は苦味とスモーキーな香りの“スモーク”が気に入ったし、妻はフルーティな“ヴァイツェン”を気に入ったらしい。

この丹後クラフトビールは、それぞれのラベルに乙姫、羽衣天女、細川ガラシャなど、丹後地方の伝承に登場する丹後7姫のイラストが描かれているのもとてもいい。プリンセスが大好きな娘たちは、このラベルをすっかり気に入ったようで、瓶が早く空になるのを待っている。

京都丹後クラフトビールのお取り寄せはコチラ

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福知山 東和酒造

子どもが寝静まった後は、夫婦だけでお取り寄せパーティの第2弾へ突入。以前、福知山を訪れた際、時間が足らず訪問出来なかった東和酒造から2本の日本酒を取り寄せた。

まずは新酒「福知三萬二千石 しぼりたて本醸造」を開ける。昔ながらの製法で槽(ふね)でゆっくりしぼった生原酒。冷蔵庫でよく冷やし、底に青二重丸の蛇の目模様が描かれた利き酒用の猪口に注ぐ。濾過せずに瓶詰めしたうすにごりは、この時期ならではの楽しみと言える。生原酒はスッキリとした酸味に始まり、口の中で温められると甘みが広がり、喉にアルコールの熱を残して胃袋へと抜けていく。一連の変化とその余韻をしばし楽しむ。

そしてもう一本は、東和酒造がある福知山市上六人部地区の「上六人部活性化協議会」が主催した地域イベント「日本酒造り体験」から生まれた純米吟醸「さつき和花(のどか)」。全国から日本酒ファンが集まり、酒米の稲刈り体験、銘柄のネーミングワークショップ、酒蔵での醸造体験を経て、東和酒造が完成させた限定酒。果物を思わせる爽やかな香りとキリッとした味わいはお酒単体でも楽しめる。ラベルいっぱいに咲く色鮮やかなサツキがとても印象的だ。

日本酒「さつき和花」のお取り寄せはコチラ

東和酒造

東和酒造

せいこ蟹のテリーヌ

この福知山の日本酒と合わせるのが、せいこ蟹のテリーヌ。いよいよ真打ちの登場だ。せいこ蟹とはメスのズワイガニのことで、特に11〜12月に捕れるせいこ蟹は卵を持っており、珍重されている。このせいこ蟹のテリーヌは、京丹後で水揚げされたせいこ蟹の身を一匹一匹丁寧に甲羅から外し、カニ身、カニ味噌、内子、外子を層にして蒸し上げているというから、美味しくないはずがない。柔らかで甘みのあるカニ身、味噌や卵の濃厚な風味、プチプチとした食感、全てが一度に口の中で弾ける。そこによく冷えた新酒を流し込むと、カニの旨味がひとつにまとまり、また違った味わいを放つから不思議だ。

これは大人の特権と言わずにはいられない、至福の味わい。人気テレビでも紹介され話題になったというのも頷ける逸品だ。

妻は普段あまりお酒を飲まないはずだが、今日は美味しいグルメと海の京都エリアを巡った沢山の思い出話でお酒がすすんでいる。

思うように遠出ができないもどかしさはあるけれど、お取り寄せでこんなに幸せな気分になれるなんて。これは嬉しい発見だ。しかも生産者さんの方にも喜んでもらえる。
いろんなグルメのお取り寄せ、もっといろいろ試してみたくなった。

セイコがにのテリーヌのお取り寄せはコチラ

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