若宮酒造

綾部市 /

京都府綾部市味方町薬師前4

日曜日・祝日

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但馬と丹波の対照的な方法をハイブリットで造る、綾部の酒。

大正9年（1920年）創業。明治時代の地元紙には、前身【三丹酒造】の名前が残り、古くから地元に愛されてきたことが想像できる。現在は、ビールメーカーに10年勤務した後、こちらを継いだ木内康雄さんが社長兼杜氏を務める。杜氏になり8年が経った今でも、まだまだ勉強中と謙遜するが、但馬と丹波の杜氏から学んだ両方の酒造りをミックスさせ、味を守りつつ新しい酒にも挑戦している。店に入るとすぐに、現役のレトロな瓶詰めマシンがある。その近くには、古い道具や、麹や酵母、精米歩合などの資料も置かれ、まるで研究所に来たよう。綾部に伝わるしっかりとした甘口の酒や、杜氏好みのスッキリ系など、試飲後に購入できるのも嬉しい。
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これだけは飲んでほしいベスト３

星降る夜の夢大吟醸

選りすぐりの兵庫産山田錦を高精米し、心白のみで仕込む。辛口スッキリに仕上げた酒。キンキンに冷やして、できればお酒だけで。

3,000円（720ml）
綾部の四季純米原酒

京都産の五百万石を使用。味がしっかりした味噌系の鍋によく合い、冷やしても常温でもおいしい。地元の人が手土産に使う一本。

1,350円（720ml）
綾音純米吟醸

木内さんが愛娘の名前を付けた酒。販売当初は甘口だったが、娘が思春期で反抗期を迎えたかの如く、現在は辛口。年毎の味が楽しい。

1,800円（720ml）

この酒蔵の杜氏

木内康雄氏（代表取締役・杜氏）

私の祖父の代から、静岡で若宮酒造の総代理店を経営。その縁で、跡継ぎとして18年前にこちらに。幼稚園の頃から父について酒造りの見学、手伝いに毎冬来ていましたが、実際に杜氏になるとは夢にも思いませんでした。計2人の但馬、丹波杜氏のもと8年修業し、杜氏になって10年が経ちました。酵母や麹は、子どもの頃飼っていた昆虫や魚と重なります。表情も言葉もありませんが、元気に育つよう手をかけるのは楽しいものです。