日本の観光地ではコロナ禍が明け、円安も相まってインバウンド(訪日外国人)が急増し、かつてないほどのにぎわいを見せている。この一方で、キャパシティー以上の人が押し寄せて観光地に様々な弊害をもたらす「オーバーツーリズム」の問題が全国各地で浮き彫りになり、対策に追われている。
海の京都エリアでも例外ではなく、宮津市と伊根町を結ぶ路線バスが観光客で混雑し、観光客の利便性や住民生活にも影響が出始めている。このため2024年から、海路で観光客を運ぶ「遊覧船」を導入。2025年も続けて運航することを検討しており、「観光特急バス」などの新たな対策も打つ構えだ。目指すのは〝観光客と住民が安心して歩ける観光地〟。現状と取り組みに迫った。