【たんたんで働く】前田工業株式会社 伊達宏之さん 豊島歩さん
「ものづくり基礎科で学んだ知識と技術を活かして地域に貢献したい」
今回は、前田工業株式会勤務の伊達宏之さん、豊島歩さんにお話を伺いました。
(プロフィール)
伊達宏之さん(写真左):1999年生まれ、与謝郡与謝野町出身。地元の高校を卒業後、府立福知山高等技術専門校の「ものづくり基礎科」で学んだ後、前田工業株式会社に入社、土木部に配属となる。
豊島歩さん(写真右):1998年生まれ、与謝郡与謝野町出身。伊達さんと同じく地元の高校を卒業後、府立福知山高等技術専門校の「ものづくり基礎科」で学んだ後、前田工業株式会社に入社、建築部に配属となる。
「ものづくり基礎科」で学んだ知識を地元の企業で活かす
この職業を選んだ理由を「自然豊かな京都北部に位置する地元企業で働き、ものづくり基礎科で学んだ知識と技術を活かし、愛着のある故郷に住み続けて地域に貢献して行きたいと思ったからです。」と答えてくれたお二人。仕事に対する思いなど、更に話を伺っていきます。
地元企業で希望する土木、建築の道を歩む
━ ━ なぜ前田工業株式会社を選んだのですか?
伊達:実家のある与謝野町から通勤圏内にあることと、測量の仕事を希望している中で、今の会社は働く上での環境の良さ、特に職場での人間関係の良さを肌で感じることが出来たからです。
豊島:私も実家の与謝野町から通勤可能であることと、建築に興味があり、関係する各事業所を訪問しましたが、直感的に今の会社の職場の雰囲気の良さを感じ取ったからです。そして、その直感は当たっていました。
━ ━ お二人の一日のスケジュールを教えてください。
伊達:朝一番に本社に出勤して、そこから公共工事を含む土木建設、舗装工事等の現場に向かいます。仕事は、工事現場管理、現場における測量、写真撮影等を行い、帰社後はデータ整理等を行います。
豊島:同じく本社に出勤後、工事現場に向かいますが、戸建て建築等の個人の顧客を対象とした現場の仕事が多いです。内容は、建築現場での安全管理、建築従事者の人事管理等、現場における全般的な管理に携わっています。
正確な測量と万全な現場管理
━ ━どんな時にやりがいを感じますか?
伊達:仕事の内容上、測量には正確性が求められており、設計に近い数値で測量を仕上げられた時に、この上ないやりがいと達成感を感じます。写真については、明瞭な記録が必要となりますので、満足の行く、一目で判りやすい被写体として工事現場全体や各箇所を撮影記録できた時に、充実感を得られます。
豊島:公共工事の現場の仕事もありますが、個人の顧客の戸建て建築現場に出向くことが多いので、建築現場において安全管理を含む万全な現場管理と顧客のニーズに合致した建築が出来た時にやりがいを感じます。
━ ━ 仕事をしていく上での難しさは何ですか?
伊達:工事現場では、周辺の地元の方々からの苦情対応やその折衝にとても難しさを感じる時があります。しかし、それから逃げることなく工夫をこらして対応出来た時に、安堵感を感じます。
豊島:個人の顧客の方々のニーズは様々でそれに対する対応は柔軟にこなさなければならず、結構難しさを感じる時があります。また、建築現場では建築職人さん達を管理していかなければならないのですが、年配の職人さんや、昔気質の方もいらっしゃいますので、職人さんと向き合う時は、着かず離れずのバランス感覚を持って管理することに難しさを感じる時があります。
━ ━ この地域で働くことの良さと魅力は何ですか?
伊達:やはり、地理を知り尽くし、住み慣れた故郷の実家から通勤できるという事が一番。それに加えて、都会の大企業で働くとなると、時には大人数の職場の中で揉まれて、複雑な人間関係によって生じるストレスから逃れられないと言う事もあると思いますが…この京都北部では、お互い気心知れた少人数の職場で気兼ねなく働くことができますよね。何より、通勤時に交通渋滞はなく、通勤ストレスを感じないということも人口が密集する都市部にはない魅力の一つだと思います。
豊島:私も実家から通勤できることを何より魅力に感じています。与謝野町で生まれ育った田舎育ちなので、自然に親しんだ生活が大好きで、京都北部のこの自然豊かな雰囲気を肌で感じながら仕事が出来る事にとても魅力を感じています。加えて、子供のころからアウトドアが大好きで、仕事を離れれば、即アウトドアの趣味を存分に楽しめるのも嬉しいですね。
自然豊かなこの町で趣味を満喫
━ ━ 仕事以外での、この地域での休日の楽しみ方や趣味について教えて下さい。
伊達:私の趣味はドライブなので、休日はもっぱら愛車と行動を共にしています。ドライブコースは、京都北部の舞鶴市、宮津市、それと京丹後市の丹後半島の海岸沿い等を中心に、素晴らしい自然の風景の中を走ることが楽しみです。お気に入りの風景の中、愛車を走らせていると、何とも言えない爽快感が味わえて仕事のストレスもいつのまにか忘れてしまいます。豊島君と一緒にドライブすることもあります。
豊島:私の趣味もドライブですが、バイクツーリングすることも大好きです。交通渋滞はないし、丹後半島の峠道等で澄み切った空気を感じながらバイクを走らせていると、本当に故郷の自然に溶け込んだような気持ちに包まれます。それと、私は釣りにも目がなく、時々宮津湾や栗田湾で竿を操っています。こんな風にして、仕事を離れた休日には気軽にアウトドア活動が出来るのも、この地域に住んで働いていることの恩恵でしょうね。
━ ━ 今後の目標を教えて下さい。
伊達:これから将来の仕事に向けて、まずは2級土木施工管理技士の資格を受験して取得することです。そして、現場での工程管理、施工管理及び安全管理等、工事全般において幅広く責任を任せてもらう現場代理人として、監督者として、地域と会社に貢献していきたいと思っています。
豊島:より多く仕事の経験を積み上げて、顧客ニーズにさらに完璧に応えられるよう、そして満足していただけるサービスが提供できるように実力をつけていきたいです。その結果として、この地域に社屋を構える会社をより揺るぎないものにし、私自身の名前も上げられるように前進していきたいです。
━ ━ 取材を終えて。
お二人とも地元に根付く会社で働き、京都北部に貢献できる仕事に携わっていると言う自負心が、インタビューを通じてひしひしと伝わってきました。最後に、休日の過ごし方はもっぱら、ドライブやアウトドア活動がお気に入りのようですが、会社がある福知山では何かお気に入りの処はないのですかと質問してみると、お二人の答えに共通していたのは、「福知山は食べ処、飲み処が多い街ですが、その中でも魚料理の美味い居酒屋が気に入っています。特に大衆魚市場魚屋平兵衛商店で新鮮な魚を食べるのが楽しみです。お洒落なイタリアンの店もあるけど、僕たちは和食党です。」ともっぱら、和食中心の魚料理に夢中との答えでした。
前田工業株式会社
https://www.maedagroup.jp/kogyo/
おすすめの特集
-
- 大江山|ハイキング ~自分にあった楽しみ方を~
- 京都府北部、丹後半島の玄関口、4つの市町、舞鶴市(まいづるし)、福知山市(ふくちやまし)・宮津市(みやづし)・与謝野町(よさのちょう)にまたがる、大江山連峰(おおえやまれんぽう)。一般的に「大江山(おおえやま)」と呼ばれる大江山連峰は赤石ヶ岳(あかいしがたけ)、千丈ヶ嶽(せんじょうがたけ)、鳩ヶ峰(はとがみね)、鍋塚(なべづか)など、4つ連なった山の総称。ルートもさまざま。それぞれの山頂をめざすも良し、ちょっこりハイキングをたしなむも良し。つなげて縦走(トレイル)するも良し。お手軽ルートで景色を楽しむも良し。自分にあった「大江山」の楽しみ方をみつけよう。<熊の出没情報について>山へ入る際は熊に十分ご注意下さい。京都府のツキノワグマ出没情報及び注意事項について
-
- 京都の海が見えるカフェ特集
- 海を見ながらのんびりとカフェで過ごす至福のひととき…。京都府北部「海の京都」には海が見えるオシャレなカフェがたくさんあります。まさにオーシャンビューのカフェスポット!挽きたてのコーヒー、地元フルーツを使ったジュースやスイーツなどを味わいに、そして水面に照り返す陽の光と緩やかな波の揺らぎを感じるとっておきの時間を過ごしませんか?
-
- 「農家民宿」というスローな旅の選択。関西屈指の農家民宿エリア(京都府)で里山ステイを体験。
- 海の京都で体感する特別な宿泊スタイル、そのひとつに農村漁村を楽しむ「農家民宿」があります。海の京都エリア南部に位置し、山々に囲まれた中丹地域(綾部市・福知山市・舞鶴市)では、里山での農家民宿が近年広がりを見せその数は関西でも屈指です。夢だった田舎での暮らしを経験できたり、日本の原風景を眺め、農家民宿ならではの体験や地元の人々との交流も人気の理由です。最近では欧米を中心に海外からの注目も高まっています。そんな新しいスローな旅のかたち「農家民宿」をご紹介いたします。