海の京都ソーシャルグッドツアー ツアーレポート#1
2023年2月6日(月)、7日(火)にわたって開催された「海の京都ソーシャルグッドツアー」。今回は丹後各地の、地域に根差し面白い取り組みをされている企業を巡った1日目ツアーの様子をお届けします。
今回記事を作成したのは、コーディネーターとして同行させていただいた舞鶴市地域おこし協力隊の原田です。
貸し切りバスで!
今回は亀岡・園部から貸切バスで丹後まで来ていただきました!直接京都北部まで自分で来る必要がなく、住んでいる方の地域まで送迎バスの手配が可能なのもこのツアーの魅力です。
2月6日(火)訪問企業
1. 丹菱(丹後ちりめん)
2. 百章(レモン栽培、キッチンカー、イベント企画)
3. 砂後建設(建設業に加え、農業、養殖も!!)
天橋立を一望!! 「丹菱」 丹後ちりめん×アパレル
「あまのはしだてテラスからの眺望」
「そびえたつウッドデッキ」
会社に到着すると、木でできた外階段からウッドデッキ「あまのはしだてテラス」がお出迎えしてくれました。
どきどきしながら階段を上がります。
「実際に製造途中の織物に触れる参加者」
あまのはしだてテラスからの良い眺めとともに、「丹菱」代表の糸井 宏輔さんがお迎えしてくださいました。
早速、ファクトリーショップ「MARUTAN」の中で、丹菱の歴史や丹後ちりめんの作り方を学びます。
最初の糸の状態から、撚糸になった状態、そして織物になった状態と、一つひとつ実物を出していただき、理解が深まります。
写真右は「丹後ちりめんで作成したボード」を持つ「丹菱」の糸井代表
「MARUTANに展示されている製品」
その後は実際に工場に入って製品を作る過程を見学!話には聞いていても、実際に動いている迫力に勝るものはありません。ポリエステルを使って作る織物は、正絹の織物と比較しても、機械のサイズが大きいんだそう。これだけのサイズの機械が絶え間なく動き、どんどんと工程が進んでいく様子はとても非日常で、圧倒されます。
丹菱さんの魅力はやはりアパレル部門に進出していること!生地だけでなく、スーツや帽子などの自社製品を多数開発されています。最後は参加者から、買って帰ったら?の声も。これだけこだわりの話を聞いていると欲しくなってしまいますね。
「”ASOBI”も販売するカウンター」
最後は主催者でもある(株)ローカルフラッグの出している与謝野町のホップを使ったビール「ASOBI」をお土産に買ってバスに乗り込みます。
天橋立観光を支える老舗「よし乃や」で海鮮ランチ
今回は、気は、見た目のインパクト大な「いかの贅沢丼」をいただきました。見た目の豪快さが評判を呼び、春~秋は白イカ、秋~春はアオリイカと、一年を通して獲れたてを堪能できます。
「名物 いかの贅沢丼」
海の京都で安心安全な国産レモンを!「百章」
バスで40分ほど揺られてたどり着いた先は、なんと古民家。
この春からオープン予定の、古民家をリフォームしたシェアハウス「おはし」で百章さんのお話をお聞きします。
古民家の玄関をくぐると、日本家屋伝統的な田の字部屋、、ではなくきれいなフローリングの部屋が迎えてくれました。応接間にありそうな椅子と、座布団に座って矢野さんのお話を聞きます。
「レモンへの思いを語る矢野さん」
創業者の矢野さんは宮津出身。2021年にUターンし、百章を創業しました。
一次産業の現場に触れてもらえるような体験をつくる。一次産業に携わる人を育てる。そのために、自分たち自身が土を耕し、商品をつくって販売する。そのストーリーが百章続いていくようにという思いで会社に百章と名付け、レモンの栽培、加工、そしてレモネードの販売などを進めています。レモンといえば暖かい地域のイメージですが、実家に植えてあったレモンの木を見て、これはいけるのではないかとびびっときたそう。
部屋でお話を聞いた後は、実際に農地に行ってレモンの木を見せていただきました。まだ植えたばかりのレモンは木が細く、今回の寒波で葉が落ちてしまったそう。3年かけて木を太く育て、250本のレモン栽培に挑戦します。将来的には、宮津で口にするレモンはすべて百章産のレモンになるかも??
畑の見学のあとはシェアハウス「おはし」内を探索。DIYのワークショップを地元高校生も含めて開催したりと、地域の交流の拠点にもなっていきそうです!
写真下は「レモン畑を見学する参加者」
本業は建設業ですよね?「砂後建設」
本日のツアーの最後は与謝野町の「砂後建設」さんへ。早速案内されたのはビニールハウスの中。砂後グループでは、メインとなる土木事業のほかに、自動車整備事業や、建材事業、農業事業、総菜事業など幅広い事業に取り組まれています。今回は、農業事業についての説明を、実際に作っているところを見ながらしていただきました。
まず初めに見たのは水耕栽培。常に山からの天然のきれいな水を取り込める環境を存分に活かし、無農薬で野菜の生育をされています。時期によっては上流で魚を飼い、そこから流した水を養分として育てているそう(アクアポニックスという農法)!まさに有機栽培!なんと水耕栽培のキットは余った建築資材を使用して自分たちで作られたそうです。まさに建設会社としての本領発揮ですね。
「袋栽培の見学」
その後は、袋栽培の現場も見せていただきました。普通の露地栽培と比べて、蕪間を大きくとる必要がないので、ぎっしり作物を並べられるというメリットがあります。育てている野菜は、わさび菜、ロメインレタス、蕪、にんにく、ビーツなど幅広い種類。先生はなんとyou tube!現代的ですね。
そして、ホンモロコの養殖場も見せていただきました。宮津海洋高校から卵をもらい、なんと15万匹ものホンモロコを育てているそうです。育てたホンモロコは地元与謝野町の飲食店を中心におろされているそう。ホンモロコを卸してほしい!という商談も始まるなど、訪問した企業さんと参加者の距離が近いのもこのツアーの魅力です。
このように、今回は丹後の魅力的な3社をめぐるツアーとなりましたが、まだまだ京都北部の魅力的な企業さんはいっぱいあります!参加される方の要望に合わせ、最適な視察先を提案いたしますので、ご気軽に相談ください。
おすすめの特集
-
- 京都のカニ(丹後半島の間人ガニ・舞鶴かに)日帰りランチも人気
- 日本海に面する京都府北部は松葉ガニの宝庫です。 カニ漁が解禁される11月6日~3月20日頃まで当地の港は大いに賑わいをみせます。 また、京都北部には厳しい選別により認められたタグ付きのブランドガニが存在します。丹後半島にある間人漁港の「間人ガニ」、舞鶴港の「舞鶴かに」は全国的にも有名です。 メスは「コッペガニ(せこがに)」と呼ばれ、小さいながら身がしっかり詰まり、濃厚なカニ味噌に加え、甲羅にある朱色の内子とプチプチとした食感の外子が美味です。 蟹の産地である京都北部「海の京都」へお越しいただき、 美味しい蟹を是非お召し上がり下さい。 カニの解禁日は11月6日です!11月6日の解禁日~3月下旬までがカニのシーズンです。
-
- ぶりしゃぶ発祥地(ランチ)京都北部・丹後半島で食す
- 海の京都(伊根町)は富山県氷見市、長崎県の五島列島と並んで「日本三大鰤漁場」のひとつに数えられています。水温がグンと下がる晩秋から冬にかけて、良質の脂を蓄えたブリが水揚げされます。 ブリを扱った飲食店舗も多く、特に「ぶりしゃぶ」が人気で、晩秋には全国各地から大勢のグルメ愛好家が当地の「ぶりしゃぶ」を求めてご来訪されています。 ランチで「ぶりしゃぶ」を食べれるお店も沢山ありますので是非ご利用下さいませ。 11月上旬~3月末がぶりしゃぶシーズンの目安です。
-
- プレミアムなひとときを過ごす Autumn Resort
- 美しい海に出会える京都北部「海の京都」。その中でも丹後半島周辺はプレミアムなリゾートを体感できるスポットです。優雅でのんびりとした特別なひとときを過ごしてみませんか。また、旅先ですぐに使えて、地域を応援して、納税額の30%が返礼される新しい旅のカタチ「海の京都コイン」も是非ご利用下さい。