【たんたんで働く】 舞鶴倉庫株式会社 葛和汰一さん「英語を使って仕事ができるのが国際港である舞鶴で働く魅力です」
今回は、舞鶴倉庫株式会社勤務の葛和汰一さんにお話を伺いました。
(プロフィール)
1998年生まれ、綾部市出身。府立綾部高校を卒業後、関西学院大学に進学し同大学を今年卒業後、Uターン就職して舞鶴倉庫株式会社に入社、舞鶴事業部営業グループに配属となる。
地域に貢献できる地元企業で働く
━ ━Uターンして就職した動機を教えてください。
高校卒業後、京阪神の都市部にある大学に進学しましたが、元々人混みが苦手だったので、就職は出身地の京都北部の会社にしようと思っていました。加えて同じ仕事をするなら、生まれ故郷の地域に貢献できる仕事をしたいと考えていました。故郷で仕事を頑張ることで、顔見知りの方にも喜んでもらえることができると思い、そんな方々の笑顔を見て仕事がしてみたいと思ったからです。
━ ━どうしてこの職業を選んだのですか?
就職活動はコロナ禍のど真ん中でしたが、現在勤務している舞鶴倉庫株式会社は、物流と倉庫業務等を主軸としていて、私達の生活に密着した必須産業と感じました。コロナ禍でも国から事業の継続を要請されている業種であり、堅実に事業を行っている会社でした。また、寒冷地域の冬場の道路の安全に欠かせない商品の取扱いも行っており、ここで働けば、地域に貢献できる仕事が出来ると思ったからです。
日本海に面する国際港を持つ舞鶴で活躍する
━ ━舞鶴倉庫株式会社に入社してどんな事を感じているか教えてください。
会社見学や面接の時に、風通しが良く、人間関係がとてもいい職場の雰囲気を感じ取れました。会社説明会の時にお話しされた先輩が好感度抜群の方で、こんな先輩や上司の方々と一緒だったら、わからない事や初めて取り組む事でも何でも気軽に聞けて、楽しく仕事が進められるだろうなと思いました。実際に入社してみて、その時に私が感じた通りの社風でした。
━ ━どんな業務に就いているか教えて下さい。
弊社の業務は物流、倉庫業、港湾運送業、通関業等多岐に渡っていますが、私は舞鶴から海外へと出て行く貨物の輸出手続き、船舶代理店業務に携わっており、責任のある仕事を行うために通関士の資格取得に挑戦しています。
━ ━外国貨物船はどこの国の港から来る船が多いですか?
ロシアや中国等の港を仕出し港としている船舶が多いです。扱っている船荷の多くは紙の原料や今注目されている再生可能エネルギーの一つである環境にやさしいバイオ燃料です。
━ ━ 一日のスケジュールを教えてください。
出社してから、まずは船舶のスケジュールを確認をします。その後、輸出入業務の書類や請求書等の書類作成を行い、船荷を運送してくる船舶の船長との連絡、輸出入貨物荷役の現業スタッフとのスケジュール連絡を行います。船舶入港前には、海上保安庁、税関に連絡します。また、貨物荷役作業の現場視察も行います。船舶が出港する時には出港手続き関係の書類作成も行います。仕事内容は船舶の運航スケジュールにも左右されますが、大体こんな流れで仕事をしています。
━ ━ 仕事のやりがいは何ですか?
やはり、入出港する船舶との連絡調整が上手く進み、船舶の運航ルートに変更が必要な時に、その手続きを支障なくこなし、結果として無事に船荷が舞鶴港の埠頭に到着した時、自分の仕事の責任を果たせたんだと言う安堵と達成感を感じます。
━ ━ 仕事をしていく上で大変なことは何ですか?
船舶の運航は様々な要因でスケジュール通りに運ばないことが多くあります。そのため、船舶代理店業務、輸出入手続きを行っていく上で、その調整に手間取ることも多く、神経も使いますので、なかなかハードな仕事だなと感じることがあります。それに、これから冬季に入りますので、冬の日本海は荒れやすく、船舶の運航も天候の影響を受けることが大きく、余計にスケジュール調整に気を使わなければならないことも大変な面だなと感じるところです。
━ ━舞鶴で働くことの良さと魅力は何ですか?
舞鶴は日本海に面する国際港ですので多くの外国船舶が入出港しています。私は担当業務上、英文での輸出入業務の書類作成を行います。また外国船舶の船長と入港前の運航スケジュール調整にも、英文でE-メールを使ってやり取りすることになります。それに、入港した外国船舶の船員とも英語で対等にコミュニケーションをする場面も多いです。私は大学で英語を専攻していたわけではないので、語学力はまだまだ未熟で現在猛勉強中ですが、京都北部で英語を使って仕事が出来るのが、国際港である舞鶴の地域的な特徴でありますし、それが舞鶴で働く魅力だと感じています。
自然に囲まれて過ごす休日
━ ━ 仕事以外での、休日の楽しみ方や趣味について教えて下さい。
散歩を趣味の一つにしているのですが、月並みな言葉ですが、やはり大学生時代の都市部に暮らしていた頃とは周囲の環境が全く違っていて、自然に囲まれた中を歩くのが私のリラックスタイムです。都市部での散歩と一番違うと気づいたところは、夜空を見上げた時の星と月の輝きの違いです。Uターン就職して地元に帰り、新たに田舎の美しさを再発見したことに我ながら驚きました。あと、大学のバスケットボール同好会に所属していたので、地元のバスケット仲間と集まって福知山の市民体育館で汗を流すこともあります。
━ ━その他に良く行くお店とかお気に入りの場所とかありますか?
会社の近くに「コメダコーヒー」がありますが、ここにしばしば顔を出してコーヒータイムの息抜きをします。福知山では「ぐうりんだい」というつけ麺さんがありますが、私はここの魚介風味が効いた出汁の味が大好きで、お気に入りの店です。
━ ━ 今後の目標を語って下さい。
まずは輸出入手続きを担当する者として一人前になるために、通関士の資格試験に合格して、担当業務を一任される責任者として頑張りたいと思っております。長期的な目標としては、舞鶴倉庫株式会社に、もっともっとUターン就職希望者が来てくれるように、より一層魅力的な会社になって行くことに貢献できるように、自分自身成長していくことです。
━ ━ 取材を終えて。
どっしりと風格ある倉庫群に囲まれ、窓の外には港に停泊する船舶が見える社屋で葛和さんにインタビューを行いました。Uターン就職して京都北部の国際港である舞鶴で、英文の書類作成や外国の船員さん達と英語で対応し、国際的な仕事が出来ることに魅力を感じていると語る葛和さんの活き活きとした姿がとても印象的でした。
舞鶴倉庫株式会社
http://www.maizuru-soko.co.jp/
おすすめの特集
-
- 新たな旅の提案!地域企業視察×観光の 「ソーシャルグッドツアー(企業研修)」
- 海の京都エリアで様々な社会問題にチェレンジしている先進的な企業への視察+観光をしてみませんか?このエリアで学び、感じ、あわせて風光明媚な景観と豊かな食が楽しめるオリジナル研修ツアーです。お客様のご要望に応じた研修をお手伝いします!※1社のみの研修、複数の企業を組み合わした研修も可能です。※研修先へは現地集合、現地解散が基本となりますが、貸切バス・ハイヤー・食事箇所・宿泊手配も可能です。【オプション】※アテンドや研修会場でのファシリテーターも可能です。 ⇒海の京都DMOが委託する(株)ローカルフラッグがアテンド、ファシリテーターをおこないます。お問い合わせ先:海の京都DMO ソーシャルグッドツアー担当まで TEL:0772ー68ー5055 (平日:9:00~12:00、13:00~17:00、土日祝休み) Mail:info@uminokyoto.jp メールの場合は件名に【ソーシャルグッドツアー】と記載ください。ソーシャルグッドツアーの「ツアーレポート」はコチラ
-
- ぶりしゃぶ発祥地(ランチ)京都北部・丹後半島で食す
- 海の京都(伊根町)は富山県氷見市、長崎県の五島列島と並んで「日本三大鰤漁場」のひとつに数えられています。水温がグンと下がる晩秋から冬にかけて、良質の脂を蓄えたブリが水揚げされます。 ブリを扱った飲食店舗も多く、特に「ぶりしゃぶ」が人気で、晩秋には全国各地から大勢のグルメ愛好家が当地の「ぶりしゃぶ」を求めてご来訪されています。 ランチで「ぶりしゃぶ」を食べれるお店も沢山ありますので是非ご利用下さいませ。 11月上旬~3月末がぶりしゃぶシーズンの目安です。
-
- イカを食す(白イカ・アオリイカ・ヤリイカ)
- 海の京都では一年を通じて色んな種類のイカが水揚げされています。春~夏は高級イカとして名高いこの丹後半島で「白イカ」と呼ばれている剣先イカ。秋~春(春は親イカ)はイカの王様と評される「アオリイカ」。真冬に揚がる細長く尖った「ヤリイカ」。イカを扱った飲食店舗、宿泊施設も多く、このイカ料理を目当てに大勢のお客様がご来訪されています。【ご注意下さい】コロナ禍における緊急事態宣言発出により時短営業や休業されている店舗もありますので、ご来店の際はオフィシャルサイト及びお電話にてご確認下さいませ。